さよならスプリングパーク

7年も家族で通っていた親子カットサロン

スプリングパークという美容室です。
腕の良いオーナー美容師の男性と女性スタッフ2名で営業しているお店で、小さな子供とその親が一緒にカットして貰える貴重な美容室。

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この美容室が、今年いっぱいで閉店するのです。
女性スタッフの産休と、丁度10年目の店舗の改修時期に合わせて、この度シェアサロンに生まれ変わるとの事。

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ショックで声も出ません。
この美容室は、長女が生まれてからずっと髪を切ってもらっていた場所でした。

また、僕にとっては特別な場所でした

全員男の5人兄弟の四男として生まれた僕は、親に床屋や美容室に連れて行って貰った事が一度もありませんでした。
それまで、親がテキトーにバリカンで刈ってくれていました。
みっともない髪型で、クラスメイトにからかわれたりイジメられたり、卑屈な幼少を過ごしました。
17歳の頃、アルバイトしたバイト代で生まれて始めて床屋に行きました。

そんな僕は、
自分が親になったら絶対に自分の子供はちゃんとした美容室で髪を切って貰おう

と心に決めていました。

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僕は、ここで娘達が綺麗に髪を切ってもらうのを見るたびに、幸せな気持ちになりました。

「ああ、何をやっても上手く行かなかった僕がやっとここまで来た。
綺麗な美容室に娘達を連れて来られるまでになったんだ。
これで、やっと人並みの親のスタートラインだ」

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1月半に1回のペースで通い続けた親子カット。
途中何回か僕が丸坊主になり、僕のカットはなくても一緒に行きました。

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そして、今日が最後のカットになりました。
いつも以上に、丁寧で入魂なカット。

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改装して次に開くシェアサロンでは、もうこの美容師さんはハサミを持つ事はないそうです。
長時間じっとしてくれない子供相手の、無駄のない迅速なカット。
いつも尊敬していました。

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7年も家族で通ったこの場所は、僕の子育てという第二の青春にとってとても大切な場所だったと思います。

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長い間、お世話になりました。
美容師さん、スタッフさん達の新しい門出に幸がありますように。

令和元年 11月30日 竹内家一同

だからその手を離して

夜から未明にかけて、しっとりと雨が降りました

相変わらず僕は、連日畦塗り。
古い相棒TJ85とも、昔の呼吸を取り戻して来ました。

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枯れ草に『百舌鳥のはやにえ』を見つけました

捕らえた獲物を枝に刺しておく習性です。
気温が低くなってからの餌にする為の保存食との説が有力とのこと。

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百舌鳥(モズ)

これは昨年に撮った写真です。
はやにえなんか作るので、さぞ物騒な鳥かとイメージするかも知れませんが、意外と可愛い小鳥です。

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畦塗り中に、若社長から電話がありました。
離れのお客さんの田んぼの畦塗りの依頼があったそうです。

現場に着くと、なるほど。
隣が明渠麦田の為、畦が弱っているのです。

大きな声じゃ言えないけど転作は、往々にして稲作の妨げとなります。
特に僕ら大〜中規模オペレーターの、溝を掘って作る明渠麦田は稲作との共存の難しい農法です。

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精一杯綺麗に畦塗りをしました。
昨夜の雨の水分が、ちょうど良く畦塗りを助けてくれました。


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そこから積載車で移動。
今年は遅れていたイチョウの黄葉も、気付けば良い色に進んでいました。




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昼休みのストーブの前の猫会長

この猫は、キジトラの『ミケ』の親猫です。
寒い時期になると懐っこくっなる現金な奴。

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ストーブで暖まっていると、若社長がやって来ました。
「会社から離れたいくつかの圃場を手放した」と僕に言いました。
草に悩まされた隣の市の直播地域と、周囲の田んぼがすべて埋め立てられて新興住宅地になってしまった地域。

どうにもならない田んぼだったので「楽になるなぁ」と思った反面、寂しさも感じました。

午後は地元営農の小麦田の耕耘です

天気が心配で、若社長とギリギリまで悩みましたが、どうせ残りは1haちょっと。
敢行する事になりました。

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残り物には福があるなんて言葉、抜け駆けした人間の方便です。
大抵はろくなもんじゃ無い。
このハウス後の放棄地めいた圃場は、カチカチの砂田。
有機質が足りないのかpHが悪いのかは分かりませんが、とにかく死んだような土です。
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最後の圃場は、長い枯れ草だらけの畑でした。
直したばかりのサーフロータリーが壊れるかと思いました。



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会社の土場で30分かけて掃除。

固く巻き付いた草を鎌で切りながら剥がしました。
おかげで手首が痛いぜ。恨みます!

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明日は真打ち、隣町の集団営農の小麦田耕耘です。

地元の営農と違い作業への要求は高いですが、その分誠意を込めて管理している営農です。

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この営農の小麦さえ終われば、年は明けたようなもんです。
明日も頑張ろうかな。

暖冬・ひつじを巡る

旅行明けの仕事は畦塗りです

昨日の月曜日に、後輩が地元営農の麦田を耕耘したそうです。
そのまま後輩は今日播種をするとの事。

地元営農の耕耘はまだ1haほど残っているのですが、今日の夕方の天気が怪しいのでストップ。

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畦塗り。

重要かつ、難しく、退屈な仕事です

何せ、車速が遅いのです。時速1.2〜1.4km。
田んぼの耕耘でも時速3kmで走れる昨今の機械を思うと、げんなりするスピード。
ゆっくりの車速で集中力を維持するのは疲れるのです。
3反田の100mの畦を1本塗るのに7分以上かかります。

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それにしても、今年の暖かさは異常です

気温は、平年並みであってくれないと非常に困るのが農業者。
去年も暖冬で酷い目に合いました。
育ち過ぎた小麦は倒伏して、
暖かさで越冬したジャンボタニシの食害も多く発生しました。

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9月半ばに刈った『あさひの夢』のヒコバエに二番穂が実っていました

二番穂とは、稲刈りした後の株から再生して生えてきた稲(ヒコバエ)に実った稲穂の事です。稲穂といっても籾の中は空っぽのしいなです。

9月の後半に刈った中生の品種の二番穂なんて、僕の地方では稀なんです。
それだけ9月〜10月が暖かかったという事でしょう。

これだけ茂ると耕耘が大変だな。

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二番穂をモアで刈ってから耕耘する地域も多いようですが、9月後半から11月に稲刈りをする愛知県西部では通常そんなにヒコバエは伸びません。
これはまったく宜しくない傾向です。

ところで、今回調べていて知りました

二番穂の事を稲孫(ひつじ)と呼ぶそうです。
こんな価値のない物に、なんだってちゃんと名前があるのかと思ったら、
現代の稲作では収穫される事のない二番穂も、はるか昔には貴重な食料だったようです。


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とにかく、暖冬は困ります。
農業は1年の作業を、毎年1週間単位のスケジュールでなぞります。

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温暖化、異常気象って、思ったよりもずっと目の前の出来事だったんですね。

激動する日本の環境に、農家は着いていけるのかしら。

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