コメ離れが身に沁みて

朝方に降った雨で、本日は稲刈りが出来ません

昨日社長に
「雨が降ってたら休みな」
と言われていました。
残念な事に、通勤時間にほ雨が降っていません。
がっかりしながら出社すると、従業員の半数は休みでした。

くそっ!やられた!

今日は年貢米配りです。
先日、後輩達が配っていた残りが7件。急な雨に対応出来るようにシートを完備して出発。

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年貢米とは、地主さんに借りている田んぼの賃料として、地主さんに払うお米です。
各地域それぞれに呼び方が異なりますが、うちでは『年貢米』と呼びます。



僕らのような稲作請負業者が作業をする田んぼには、大きく分けて二種類の田んぼがあります。

すなわち作業委託全面委託です。

作業委託とは

  1. お客さんに頼まれて
  2. お客さんの田んぼを
  3. 耕耘・代かき・田植え・稲刈り等
する田んぼです。
あくまで名義はお客さん。管理もお客さんで、収穫したお米もお客さんの物です。
我々、稲作請負業者はお客さんから作業代金を頂きます。

対して全面委託とは

  1. 地主さんから預かった田んぼで
  2. 我が社のお米を作ります
収穫したお米は我が社の物です。管理も我が社が行います。
地主さんには土地の賃料として、面積に応じたお米を払います。


耕耘・代かき・田植え・稲刈り。
行っている作業はまったく同じでも、それぞれは対極にあります。


地図を片手に、古くて狭い集落を歩きます
年に一度しか尋ねない上に、古い農村の集落は同じ名字の人が密集しています。

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各地主さんは、(当たり前ですが)元々が農家さんばかりです。
大体は納屋を持っていて、お米を冷蔵保存する為のライスストッカーを所有している人も多いです。

ここ数年は、年貢米を収納する為にライスストッカーを開けさせて貰うと、去年の年貢米がまだ残っている地主さんも増えて来ました。
夫婦、もしく単身で暮らしているお年寄りには、年貢米もとても消費しきれないのです。

お米が御馳走だった時代も、今は昔。
そもそもお米を食べる人が減りました。
加えて、低糖質・炭水化物制限のブームで、真っ先に悪者にされるのはお米。

誤解です!お米は食べてもそんなに太りません!

食べたら太るのは……パンだっ!!



クラウディ・ブルーマンデー

コンバイン掃除から始まった月曜日

昨日は時間いっぱいまで稲刈りてしていたので、掃除する暇がありませんでした。
チェーン周りの注油まで済ませます。

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最近は、機会があればガンガン撮影するスタイルです

もう世間は稲刈りが終わっている地域が多く、稲刈りの動画の需要は落ちています。

トータルの再生数を維持する為に投稿数を増やします。
9月は2日に1本YouTube投稿をしていましたが、10月は可能な限り毎日投稿。
稲刈り動画の連投だとマンネリ極まるので、あんまりウケそうもない動画と交互に投稿します。

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今日から天気は下り坂と聞きます。
朝から、今にも泣き出しそうな空です。西に見える多度山に雨雲がかかると、要警戒。

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今日の稲刈り予定は、田んぼ10枚で1.7ha

いつ雨が降るとも知れない天気に気が焦ります。

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ふと、コンバインのパワステに違和感を感じました。
本当に絶妙〜な違和感です。
左に倒した時の、微動の感度が悪く感じます。

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コンバインは、大きい車体を数センチ単位の精密さで操作します。
これが思い通りに動かないと、コンクリート柵版にぶつかったりします。

イセキの営業さんに電話すると、感度調整ダイアルの『マイルド』側を調整してみると良いと教わりました。
あーこのマイルドって、微動操作の調整ダイアルなのね。

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雲行きと地図とにらめっこしながら、午後からの後半戦。

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残す圃場は、4枚で1haくらいです

時折、パラパラと雨粒が降ってきます。
しかし、一度取り掛かったお客さんの田んぼは、すべて刈ってしまわないと乾燥にかけられません。
明日は完全に雨なので、意を決して刈ります。

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この30aで最後。ちょうど雨も止んでいます。

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圃場1/3長わら残し依頼です。
西側がやや倒伏しているものの綺麗な田んぼ。
倒伏しているのに収量はイマイチというミステリー。

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やっぱり最後は綺麗な田んぼで終わると、コンバインもクローラも綺麗になって気分が良いです。

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朝から2回目の掃除。軽くデジャヴです。
終わってみると空に薄日が挿してきました。稲刈り中はあんなに雨に怯えたのに、なんだそりゃ。
帰り際、社長が

「明日は朝から雨なら休みにしよか」

と言いました。
よーし!雨よ降れーーー!

清く正しく美しく

日曜日でも稲刈りだー!

ブログも動画も捗るぞー!(ヤケクソ)
今日はお客さんの田んぼを刈りに来ました。

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1枚目から長わら残しの依頼。
長わら残しはルート取りを制限されるので、柔らかい田んぼでも刈り方を工夫する事が出来ません。
わらを優先すると、こんなに荒れます。

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この田んぼも長わら残し依頼です。
隣の放棄林から生え込んだ木が、稲刈りの邪魔をします。
長わら残しでなければ、縦刈りや逆刈り等の方法もありますが……
仕方ないので手で刈ります。

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えー!この2aの草だらけも長わら残しですか!?


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こんなの絶対おかしいよ!

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と、記事にするのもギリギリなウンザリ田んぼが続きます。
最後に、毎年コンバインがスタックしかかる倒伏湿田にたどり着くと、なんと倒伏なしで圃場も乾いていました。

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冬と夏に排水路を直した甲斐がありました。



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会社の近所のお客さんの田んぼ。
自分でトラクター作業から苗作りまでされる立派な人です。
稲刈りのみ我が社に頼んでくれます。

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こうも綺麗に管理されていると、こちらも丁寧に刈らないと格好が付きません。
車速を落として刈り高を揃えて、文句のつけ用のない刈り上がりを目指します。

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と、人が集中している時に限って電話が来るものです。
社長と副社長から連続で電話がありました。

社長
「まぁ終わるやろ?応援はいらんな?」

「はい。大丈夫です」

〜数分後〜

副社長
「まぁ終わった?こっちの応援に来てよ」

「はい。すぐ行きます」

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我が社には3人の経営者がいます。
仲は悪くないのですが、それぞれ譲れない考え方を持っています。
その考え方が衝突するのを避ける為か、普段はあまり深い話し合いはしません。
そんな社長達の緩衝材としての役割が僕にはあります。

僕は社長達に、拾って貰ってオペレーターとして育ててもらって、妻と娘達と生活させて貰っている事実があるので、社長達の事はとても敬愛しています。


という訳で、副社長の応援で残っている田んぼに駆け付けたら、丁度副社長も持ち場を刈り終わってやって来ました。

副社長
「2台で入るか〜?」

「いや、田んぼ荒れるから止めましょうよ。この田んぼ、地主さんがトラクターやるんだから」

副社長
「あっそ。じゃあ頼むわー」

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副社長は一足先に帰っていきました。
アルミブリッジを入れて、仕上がり優先で綺麗に刈ります。

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時間ギリギリだった割に、綺麗に刈り終えました。
細かい部分をよく見ているお客さんなので、気を遣います。

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田んぼの見栄えにプライドを乗せるような、こだわったお客さんもめっきり減って来ました。
多くのお客さんの田んぼも、『稲作を継続してる』と言うよりも『稲作を止めてない』だけの管理です。
僕らは少しずつ少しずつ、田んぼへの美意識を失っているのかも知れません。




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