2019年05月

水回り・市中引き回し!

今日も朝から田んぼの水入れです。

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先週の水引きでも、満足に水の来なかった1角がありまして、高速道路の下と国道を潜って、北に1キロほど水路をさかのぼっています。

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ここは田んぼでした。前まで作業を頼まれていましたが、数年前にソーラーパネルが設置されました。

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去年は水路のここで、ゴミが詰まって水を塞いでいました。

水路の管轄はソーラーの地主さんなのか、それとも市なのか。
田んぼに手を入れなくなると、こういう問題も生まれます。

ここの水路が続いている先の田んぼは、我が社の請け負った田んぼしかないので、水入れギリギリまで問題に気付かなかったのです。

今回は問題なく水は流れていました。単純に水量が足りません。ここは日を改めるしかなさそうです。

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この地区の水引きも曜日違い。

ブレーチングを外して、水位の低い水路から水を汲みます。

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水路を塞いで蓋をするのは、安全で道路も広くなり、溝さらいもしなくて良いので良いことずくめに見えますが、困った事も多いです。
  • 溝さらいしなくていいというか、むしろ出来ない。中は泥だらけ
  • 水路に水が来ているか分からない
  • 水系が難解になる。完全に迷路

一体、地主さんはかつて、どうやって管理していたのだ!?

と頭を抱えることもしばしば。

田んぼのそばに住み、逐一その田んぼを見ながらでないと、管理の難しい田んぼなのです。

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ポンプアップした田んぼから、副社長が代かきしていきます。

通りのない農道で前後して、タイヤの泥を落とします。
落とした泥を僕が掃除。


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水を入れながらで捗らない代かき。午後三時の段階でたったの4枚しか完了していません。

副社長もヤル気ゼロ。

二人でコンビニで休憩です。

僕はハムサンド、副社長はタマゴサンドを買いました。

米農家はパン派が多いです

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うちは転作で小麦も作ってるからセーフ

と言いたいところですが、うちの会社の小麦はうどん用です。


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家と家の間の水路から、田んぼにポンプを設置します。

狭い所に運び込むのが辛い!

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2台体制で一気に給水!

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代かきをしていると珍しい鳥が遊びに来ました。

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ゴイサギです。

一応サギの仲間です。トラクターのいる圃場に入って来るのはとても珍しいです。
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ペンギンみたいで可愛い気もしますが、赤い目が少し怖いですね。

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1日かけて代かき出来たのは66a。

あぁ捗らない。代かき終盤戦は、手間ばかりのストレスフル。

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戦いは、もう少し続きます。



そして街になる

今日から、代かきの終わっていない田んぼの水入れです!

ダブルキャブトラックに乱雑に積まれた水管理グッズを整理します。

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住宅地でパイプラインの整備されていない田んぼは、用水と排水が兼用の場所が多くあります。

水が週のうち数日しか来ない地域は、水引きの日以外は用排水の水位が低いのでエンジンポンプで汲み上げるしかありません。
2インチのエンジンポンプを積み込んで出発です。

水汲みの前に、代かき前の圃場の見回りをします。

立ち並ぶ集合住宅、駐車場。これらはすべて10年前は田んぼでした。

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航空写真には、いくつか田んぼが残っているのが分かります。

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およそ1反(10a)の田んぼを1枚埋め立てると、建売住宅が6軒建ちます。

10a=300坪。6で割っても1軒50坪の立派な家が建ちます。

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アパートでも、駐車場付きが1棟建つサイズ。

一体どういうカラクリで、農地を買い取って埋め立てる事が出来るのか、土地の法律に疎い僕にはサッパリ分かりません。

ですが、ここらへんの田んぼは宅地課税なのです。

田んぼ1枚所有しているだけで300坪の宅地課税の固定資産税がかかる事を思えば、チャンスがあれば手放す地主さんが後を絶たないのも当然の流れでしょう。

今年もまた1枚、僕らの頼まれていた田んぼが埋まって建売が建ちました。

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この地区は、僕の育った市です。家が建ち人が増え、街が開発されるのは悪い事ではないのですが、

『田んぼを持っているだけ損だ』

という消極的な理由で急速に街になっていくのは複雑な気持ちです。


所変わって今度は水汲み

代かき前の田んぼにポンプで水を汲みつつ、数日前に代かきした圃場にも水を入れます。

暑い続きで雨が足りなくて、圃場が乾いてしまいます。

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ポンプで水を汲んだ圃場を、副社長が代かきしていきます。

副社長は僕の、オペレーターの師匠です。

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久しぶりにじっくりと副社長の代かきを見る事が出来ました。

ハッキリ言って僕とは次元が違います

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僕の代かき歴は11年の2000時間程度です。

副社長が、その4倍乗っているにしたって、僕の理解を越えた腕前です。

そもそも長く乗ってるだけで運転が上手くなれるなら、プリウス乗りのお年寄りは皆スーパードライバーになってます。

仕上がりに行き着くまでの効率的なアプローチと、アイデア。
おそらく、田んぼに対して僕よりも遥かに多くの情報が見えているのでしょう。

YouTubeに動画上げてる自分が恥ずかしくなってきます。

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僕は、気持ちや状況・物事を言葉にして伝える事が好きです。
だからブログなんて書いているんですがーーー

師匠の技術の正体がどうしても言葉に出来ません

追い付く事は出来なくても、副社長が現役のうちに必ずその技術の正体を掴んでみせます。









雨上がりに見た幻

夜中の雨は、期待していたほどの量にはなりませんでした。

朝から、離れの三角田の代かきに来ています。

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3aぽっちの可愛い田んぼ。
この地区の代かきは完了してるんですが、
水系が他と違うので代かきがずれ込みました。

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驚きなのが、この三角の先っぽは他所の田んぼという事です!

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こういう田んぼを見ると僕は、大規模稲作法人に身を置きながらも

「大規模稲作って、日本の風土に合っていないんじゃないかな」

と感じてしまいます。
小さい田んぼばかりの地域に、大規模稲作のルールで挑むと、どうしても歪(ひずみ)が生じます。

移動して街なかの田んぼへ。

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家が立ち並ぶギリギリの道幅。98馬力のトラクターで出入りするにはシビアなサイズです。
これも歪のひとつです。
田んぼそのものは悪くなくても、周囲の環境で作業の難しくなってしまう圃場もあります。

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それでも我が社は基本的に仕事は断りません。

田んぼを選んで、仕事を受けたり受けなかったりしていると必ずチャンスを失う

僕はそう考えます。

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工業用ロボットアームの工場の周りに残った狭小田達。
隣は工場の駐車場になっています。

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ひぇ〜こんな場所にこんな良い車置かないでください〜

飛沫で汚れたら困ります。PTOを切って寄ります。

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『街なか』と呼んでいるものの

正確には『街なか(当社比)』です。

ちゃんと田んぼの鳥はやって来ます。
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持ち場の分の代かきを終わらせ、若社長に合流しました。
若社長は、ポンプで水を汲みながら3aの狭小田たちを代かきしていました。
若社長が乗っているのは、かつての僕の相棒TJV75
流石にここらの田んぼを若社長のTJW117の5.5mのハローで代かきは出来ないのです。

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気が付けばくぐもった空気が晴れて、美しい青空。

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若社長が残してくれた圃場に向かう為に、線路沿いの道をーーー

せっ、狭い!

ハローを畳んでも線路柵にこすりそうだっ!

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手間がかかるばかりで、旨味のないコンクリート狭小田地域。
代かきも大変なら、田植えも大変。稲刈りなんか地獄です。
近隣住民には疎まれ、地主さんにも見放された田んぼたち。
受けた田んぼは条件が悪くても、やれるだけやる義務と責任が僕ら法人農家にはあると思います。

今日で水の入ったほとんどの圃場の代かきが終わりました。

明日は水回りに行くかな。
麦刈り開始まで、あと2日。
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四畳半・代かき大系

朝から雨です!待ち望んだ雨!

代かきも残り日数はのべ3日程度の予定ですが、一度トラクターとハローを洗っておきます。

1番気が緩みがちになる時期です。

一旦落ち着いて仕切り直します。

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完璧に洗うと半日かかるので、要所に絞って1時間で終わらせました。

何ということでしょう

こんなに綺麗なトラクターだったなんて。
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洗うのは、トラクターよりもこっちが本命。
ウイングハローも綺麗になりました。
頻繁に土を引くせいで、大量の泥が乗って動作に不具合を起こしていました。

50kgくらい泥を落としてスッキリ

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今日からは、平均圃場サイズが4aの狭小田エリアの代かきに入りました。
この馬力帯のトラクターと4mオーバーのハローでは、なかなか厄介なエリアです。

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何故、こんなサイズの圃場をこんな大きなトラクターで挑むかと言えば単純です。

ワザワザ小さい圃場に合わせて小さいトラクターを用意していては採算が取れないからです

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我が社の作業する圃場で1番大きいのが、上お得意様の集団営農の93a

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会社の地元で一般的なサイズが30a。通称『三反枡』

僕らの75〜100馬力のトラクターにもっとも適しているのが、このサイズの田んぼです。

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そして今回の地区に多いのが4a。

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縁があって請けた田んぼは、ちゃんと作業します。
でも機械は

大で小を兼ねるしかないのです

狭い狭い。
ちなみに狭い圃場の代かきは、逆に時間がかかります。

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朝からの雨を当てにして代かきを進めます。
圃場が狭いと、前よりも後ろを向いている時間の方が多くて首が痛くなります。

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うーん。もう少し。もう少し降ってくれないかなぁ雨。

この地区の水引きは昨日で終わってしまいました。
あとは、また1週間後。

今日の雨が生命線です。

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朝に綺麗に洗ったのに、もうドロドロ。
水田トラクターの悲しき宿命です。

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所で、このトラクターTJV983に乗り換えてから用意したこれは

単なるゴミ箱です。

空き缶と燃えるゴミを分別して捨てられます。
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ぶっちゃけ、スンゴイ邪魔ですが、これがあると車内をとても綺麗に保てます。
『トラクター運転』というより、『トラクター生活』をしているオペレーターにはおすすめです。

いや、スンゴイ邪魔ですけど。

















SweetTweet 差し入れ激甘問題

代かき生活21日目!!腰が痛いです!!


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このブログを読んでくださっている方の半数は、ツイッターのフォロワーさんなので御存知かも知れませんが、

僕は稲作農業法人の専業オペレーターです。

稲刈りを終える11月から代かきを終える6月までの半年を、ほとんどトラクターで過ごします。

年間で600時間弱。あんまり体に良くないです。

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僕の地方では、稲作の農機オペレーター法人が乱立しているので、僕の職業自体も珍しいものではありません。

そんな、トラクターオペレーターが患う病気と言えば

  • 腰痛(坐骨神経痛・ヘルニア)
  • 糖尿病

です。

まぁトラックドライバーとほぼ一緒ですね。座りっぱなし病。

僕も、もちろん椎間板ヘルニアで痔主です。


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春作業は、お客さんに差し入れを頂くことが良くあります。

ほぼ微糖の缶コーヒーです。

たまにパンも貰います。

大体アンパンです。

あとは、暑い日だったらペットボトルのカフェオレ。栄養ドリンクも多いです。

今日は水回りをしている若社長が、微糖の缶コーヒーをくれました。

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「ブラックが良かったな」なんて口が裂けても言えません。
笑顔で一気飲み。うぇ甘い。

その次の田んぼでは、地主さんのお婆ちゃんに栄養ドリンクを頂きました。
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ヤッター糖類ゼロだ!ぬるくなると美味しくないので一気飲み!(よせばいいのに)

うぇ、甘い。

差し入れは、甘いコーヒーか栄養ドリンク!法律で決まっているのかも知れません。知らんけど。


機械化が進んだ稲作作業の中でもトラクター作業は体を使わない作業で、運動不足待ったなしです。
特に振動の少ない代かきは、お腹があんまり減らないのです。(※個人の感想です)
それでも、年齢が高いお客さんは

稲作作業=重度の肉体労働=腹ペコ

の法則を信じて疑わないのです。

ありがとうございます。ごめんなさい。

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代かきも、いよいよ終盤戦に入りました。
住宅と田んぼの入り交じる地域。
圃場の平均サイズは8a程度で、外周はコンクリート柵版。

僕らトラクターオペレーターは、トラクターから圃場を眺めれば大体の面積が分かるものなんですが、住宅地の中では感覚が狂ってきます。

ここは20a(600坪)はあると思ったら

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あれ?12a(360坪)しかないの?

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疲れも溜まって、圃場も狭くなり、そろそろウイングハローをコンクリートにぶつける時期です。

明日は、朝からトラクターとハローを洗って、気持ちをリフレッシュしたいと思います。


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