2019年05月

涙がキラリ〜土木業者との隔たり

ダァー!たまんない!!

田んぼから出る時に、出入り口が崩壊してトラクターが横転するところでした!

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今日は朝から川沿いの田んぼに来ていました。

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これは僕個人の経験則なので、全ての地域に当てはまるとは思えませんが

川沿いの田んぼは砂田が多いです

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砂田は湿田とは逆で乾きやすい特性があります。とどのつまり

水保ちの悪い痩せた土地です。

砂があまりに強いと代かきに苦労しますが、ここはまだ易しい方です。

会社のそばにある砂田地帯なんかは、他所の地域の倍の速度でロータリー爪を消費すると言われています。
土引きも至難で、引いた土がなかなか平らになってくれません。

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午前中のうちに川の西を終わらせ、午後からは川の東に渡る予定でした。

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我が社は、

会社から10km圏内なら、会社に戻って昼食を取る

という悪しき慣習があります。
苗や肥料の補給をする田植えチームなら分かります。
でも僕ら代かきチームにはまったく無意味です。
会社で皆でミーティングでもするのなら意義があるかも知れませんが

我が社はミーティングをしません!出たとこ勝負!


今日は副社長は違う市に遠征に行っています。昼には若社長が迎えに来てくれる筈ーーー

来ないな…忘れられてないか?おれ。

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※手首が細いので、リストバンドの上から腕時計をしています。

あっ!来てくれた!

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僅かな昼休みの時間に動画編集。一体僕は何になりたいのだろうか…?

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午後からは、川東に渡り、2a・4a・3aと冗談みたいなサイズの田んぼを代かきします。
代かきもさることながら、道路掃除に気を使います。

平野では、田んぼのサイズが小さい地域ほど、道路を汚すとクレームが付きます。

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そして、冒頭の田んぼにたどり着きました。

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グーグルマップでは、工事前の画像が残っていました。
以前は、角に放棄地があったのです。

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ここを、市の依頼を請けた土木業者が水路工事の際に綺麗にして、トラクターの入り口を作ったのです。
放棄地の隣の田んぼの既存の入り口は、水路工事で撤去してしまいました。

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その土木業者の作った入り口が、いい加減な土手の砂土で出来ていたせいで、トラクターが田んぼを上がる時に崩壊しました。

作業機も入れて4tある大型トラクター。砂なんかで耐えられる訳ありません。

(入り口が水路に対して斜めの為)車体は横滑りしながらウイリーして大変危険でした。

土木業者からしたら、水路工事が本命であって、田んぼの入り口はどうでもいいのです。

そして、僕の地方はほとんどの地主さんが、稲作作業を(僕らのような)業者に任せているので

田んぼにどんな入り口が必要か、まったく分からないのです。

水路工事にしても、市と地主さんのやりとりはあっても、それに実際に田んぼで作業をする僕らに声がかかることは、まずありません。

今回の入り口でも、工事中に僕は
「しっかりした入り口を作ってください」と土木業者に直接伝えていました。
土木業者は
「あ〜わかりました」と答えていました。
ですが、これが現実です。

僕ら稲作業者は、発注主である市でも田んぼの地主さんでもないので、要望は通らないのです。

市の工事関係者も、10年でトラクターがどれだけ大きくなったか知らないのでしょう。
実際、僕らにしても、今回の事を直接に市に訴えたりは出来ません。

トラクターが派手にウイリーして、ドリンクホルダーの缶コーヒーを車内にぶち撒けたのがショックでしたね。

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青い三角定規

昨日残した、8a田2枚。

水を入れておいたのに全然溜まっていません


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パイプラインの水量が非常にマイルド。
どうも何がが詰まっているみたいです。

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『どうかナマズの死体じゃありませんように!』

と願いながら蓋を取ると、祈りが通じたのでしょう。
単なるビニールゴミでした。
うん、良かった。

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ゴミを取り除くと、水量が増えて来ました。
これなら夕方までには水が溜まるでしょう。

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ところで、僕は代かき中に4本以上、YouTube動画を撮影することを目標にしています。
『変形田の代かき』https://youtu.be/b5hVJWjbveg
『湿田の代かき』https://youtu.be/WAaaor0ve0s
と投稿して、
現在『狭小田の代かき』を編集中です。
次は『三角田の代かき』を検討していました。
都合の良い三角田を数日前から見繕っていました。

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撮影自体はつつがなく終了したのですが、駄目です。

田んぼに細かいゴミが落ちていて動画が使い物になりません!
撮影前に確認してゴミを拾っておくべきでした!

ポイ捨て!ダメゼッタイ!

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気を取り直して代かきを続けます。
まだまだ三角田はいくらでもあります。また撮影のチャンスも巡って来るでしょう。

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今日は、朝水を入れている2枚の他に、これだけのエリアを代かきしなくてはなりません。

面積は1.4ha程度でも枚数が14枚あります。

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代かきは圃場の四隅の処理に手間がかかるので、圃場の大きさよりも枚数が鬼門になります。

土が割と素直なのが救いです。
今日でこのエリアを脱出したいのです。

パイプラインが来ているこのエリアの次は、日割りでしか水の来ない地域に入リます。

日割りで入る水に合わせてトラクターで代かきしないと、次の水の日まで1週間待たなくていけなくなるのです。

農繁期の1週間の遅れは致命的。
来月頭の小麦刈りの為にも、ここでスケジュールを狂わせたくありません。

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ちょっと一服。

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なんとか14枚代かきが終わりました。

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朝から水を入れている圃場はーーー

うーむ、もう少し水が欲しい!

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水がギリギリの圃場を代かきする技術も存在します。

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  • 速度を落として一発仕上げ
  • ハローを深く入れず、表面を浅く代かき
  • 土引きは最小限
  • 高低は直さない
これは最後の手段です。
少しずつでも水が入る圃場なら、待ってみるのも得策。

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最後の1枚は、水待ち。
こんな日照り続きでは、どこの圃場も水を欲しがっています。
パイプラインも満足な水量が望めません。
15分ほど待って、諦めて仕上げました。

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すっかり泥まみれの僕の相棒。洗ってあげたい。
代かきも、もう少しだから辛抱してくれ。

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と思って会社に帰ると、副社長が自分のトラクターを洗おうとしていました!

ズルいや!


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あゝ夏休み

代かきは順調に進み、地域はどんどん街なかへ

田んぼは、どんどん狭くなります。

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この田んぼに建っている看板。
僕が18歳の頃、高卒で就職した看板制作会社で作ったものです。

こんな形で再開するとは思いませんでした。

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工業高校デザイン学科でデザインを学び、物作りの道を志した筈の僕は、気が付いたら米作りをしていました。

何者かにハメられたに違いありません!

それでも、今でも物作りは好きです。

YouTubeの動画もそう。このブログもそう。
このブロックトラクターもそうです。

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さて、今入っている地域の田んぼはこんな感じです。

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枚数こそありますが、面積は知れたもの。
また周囲をコンクリートで囲まれた圃場がほとんどです。

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もっと田舎からやって来る僕らからしたら『街』であるこの地域も、住んでいる住民からしたら『田舎』。
なんとも中途半端だ。
ほとんどの人が田んぼに目なんて向けません。また15年前の僕もそうでした。

田んぼというのは、お米を作り続けないとあっという間にダメになってしまいます。
だから、田んぼが存在している時点で、そこを守り続けている人がいるという事です。
きっと周りの住民がその事に気が付くのは、守る人が誰もいなくなってからでしょう。

しかし、今日は暑いです!

夏のような空気。会社では猫社長(キジトラのミケ)が地面に寝そべっていました。
さすが猫社長。涼しい場所をよく知ってらっしゃる。

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僕は暑い中外仕事の田植え組に 
「トラクターはエアコンがあるから良いよな〜」
とか言われないように、仏頂面で不機嫌な雰囲気を出してやり過ごします。

午後からは少し、枚数のまとまった圃場に辿り着きました。

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快適〜と思いたい所ですが、機械の出入り口なしの畦越え田ばかり。

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終わった圃場から、渡った畦を塞いで行きます。

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田んぼに向かって靴を置くと、なんとも不吉な佇まい。

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とりあえず、水が漏れなければ良しとします。

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あとは、本日最大の難所。

水の多い田んぼでタイヤを綺麗にしてから、新興住宅地の中へ。

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グイグイ進みーーー

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とある工場を抜けた先にーー

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やっと見える8a田。

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代かきも大変なら、田植えはもっと大変、稲刈りなんか最悪です。

なぜここに1枚だけ田んぼが残ってしまったのか。
もともとはここらは、ほとんどが田んぼだった筈です。
複雑な事情があるのでしょう。

最後の圃場は4aにも満たないのに、シビアな出入り口。

地主さんが、出入り口を一生懸命削ってしまうのです。

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狭い田んぼの地主さんほど、出入り口を嫌います。
出入り口を削って、一株でも多くお米を植えたいのです。
これも僕らの地域の、作業委託文化の弊害。
自分が作業する訳ではないので分からないのです。

おかげで田んぼを出るのも命懸け。

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車の往来に気を付けながら、バックで一気に上がります。
縁石を乗り上げないと出られません。
ああ、タイヤが痛む。

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まだまだ日照りが続きます。明日は30℃オーバー。
水をキープ出来なかった田んぼが、田植え前に乾き始めました。

雨が恋しいです。遠い梅雨に思いを馳せます。

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ギリギリでいつも生きていたいから

朝から、ウイングハローに絡まったゴミを取り除きます。


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ハウスビニールや、マルチのビニール、肥料袋がほとんど。
コンビニゴミのポイ捨ては腹が立つけど、1番タチが悪いのは農業資材。

田んぼに落ちてるゴミの半分は、農家のゴミです

悲しいけど、これが現実。僕の地域の田んぼの地位はこんな物なのです。

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バス通り沿いの田んぼは、水が入り過ぎてしまいました。
水深20cm以上あって、とても代かき出来ません。

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それでもトラクターで入ったのは、その更に奥にも田んぼがあるから。

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排水路を渡ったその先に14aの田んぼ。
本来は北の畑の中を通って入るのですが、

トラクターが大型化して通れなくなりました!

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この田んぼのように、街なかで陸の孤島になってしまう田んぼも、割とあります。

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ここは道路側の枕が低くなってしまった18a。

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全体に土を引いて、高低を直します。

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大型農機を湿田に入れると、その重さと大きさで土をえぐってしまい、高低が出来てしまいます。

それを直すために更に大型トラクターで四苦八苦!

悪循環と分かっていながらも、どうにもなりません。
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高低を綺麗に整えて

「おお!おれ天才じゃね?」

と自画自賛して翌日来ると、土が落ち着いて思ったほど高低が直ってない事が良くあります。


最近は、道路掃除のクレームが続いてトラウマになってます。

雨も少ないから、道路もずっと汚れたまま。
1枚代かきするごとに掃除します。
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スコップは、トラクターのワンタッチヒッチのロックレバーに引っ掛けてあります。
ハローを多少開かないと取れないのがネック。

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ぬぁー!この圃場にはタイヤが落ちてました!

はい、怒らない怒らない。平常心ですよー!
昔、壊されたレジスターが落ちてた事に比べたらまだマシ。
その時は警察に通報しました。

そうしたら「調書を作りたいので発見時を再現した写真を撮らせてくれ」と言われて断るのが大変でした。

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タイヤは今はとても回収処分は出来ないので、土手に上げてまた考えます。

住宅地の田んぼは、夕方には切り上げる必要があります。
建売が多く立ち並び、トラクターの騒音が迷惑になるからです。

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副社長も本日最後の田んぼを終える所でした。


会社からの帰り道、以前ブログで書いた


ヒメジョオンを見つけました!

花そのものはハルジオンそっくりでも、

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ハルジオンの茎を覆う葉とは違う、サッパリした葉。

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空洞になっていない、スポンジ質の詰まった茎。

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この時期に咲くと言うことは、ハルジオンよりも全体に咲き始める時期が遅いのかも知れません。

どうりで見つからなかった訳だ。











守ってあげたい

今日も代かき!水はブカブカ!

TJV983、ただいま130時間目です。
新車だったのも、とっくに過去の話。水田トラクターらしい風貌が板に付いてきました。

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一見すると深水に見える田んぼも、一度ハローをかけるとこの様子。
最終の耕耘の際に濡れていたのが原因です。

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濡れた時に耕耘した圃場が乾いてしまうと、水が土の中まで染みにくくなります。

その為に見た目よりも大量に水が必要になります。

仕上がった頃には水が無くなりました。

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さて、この地域の田んぼの平均サイズは9a程度ですが、この田んぼは70a近くあります。

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なんの事はありません。畦なしで7枚の田んぼが連なっているだけです。

そのうちに、1軒を残してうちの預かり田になったので、結果大きな田んぼになりました。

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小さい田んぼや条件の悪い田んぼも辛抱して続けていれば、隣の圃場も頼まれたり新規の地主さんとも縁が生まれるものです。

そうして田んぼが繋がって大きくなるのは快感です。

オセロが一斉に裏返る感覚。



大きい田んぼは良く映えるので、ツイッター用に動画を撮影しました。
カメラを付けたスコップを圃場に刺して、それに向かって代かきをする動画です。

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しかしながら、今日は真夏日です。最高気温28℃。


今年は去年より2日早くこの地域に来られたので、例年先に隣を植えられる圃場に先に代かきに入ることが出来ました。

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畦なしにL字にうちの圃場。
左下の角が先に植えられて、毎年苦労しました。
酷い湿田で入り口と角が低く、大穴が空いています。

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隣が先に植えられなければ、気兼ねなく高低も直せて最高です!

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今日も、珍しい水鳥を見つけました。

つがいのタマシギだと思われます。

僕は鳥が好きです。
集団でいたり夫婦で子育てしたり、社会性を持つ者が多く、独特の魅力を感じます。
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本日最後の圃場はこちらです。
やや深水のーー

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先に植えられ田!!

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たったの13aでも、苦戦しそうな予感です。

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はじめに、植えられた1角を囲むようにタイヤ跡をつけて、波が流れるのを防ぐダムを作ります。

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あとは最小限の土引きで、ゆっくり代かき

夕方5時を過ぎた田んぼの西日は拷問です。目が焼けるわ!

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最後の仕上げでダムを壊してならします。
ギヤを低速の1!0.4キロでゆっ〜〜くり代かき。


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波を立てずに、植わっている隣にギリギリまで食い下がります。

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1株も駄目にせずに無事クリアー。

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結局13aに1時間かかってしまいました。
午前中の70aは2時間で終わったのに。

変形✕湿田✕隣の先植えの三重苦で、サイテーのコストパフォーマンスです。

うーむ、TJV983汚れたなぁ。

洗ってあげたい。おつかれさま。

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