2019年06月

農業法人ホリデージレンマ

この時期の土日は休みです

我が社は、田植えシーズンの4月の終わりから6月の初旬まで不定休になります。
秋の稲刈りシーズンは9月の終わりから11月の初旬まで不定休です。

6月中旬〜9月中旬・11月中旬〜4月中旬までは、土日休みの週休2日です。

僕には、7歳と3歳の娘がいます。
小さい子供を抱えている親としては、土日休みが多いのはとても助かります。

パン屋を巡るのが好きな妻

今日は初めて行くパン屋さんで昼食を買いました。
最近は、住宅街に民家を改装したようなパン屋さんが多く出来ています。
設備が小さいのに美味しい店が非常に多く、侮れません。

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小奇麗な店内。
パンの種類はオーソドックスですが、とても美味しそう。

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イートイン・スペースも併設していました。
パンが題材の絵本も置いてありました。
今日は、この後にショッピングモールに行く予定なので持ち帰りです。

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ショッピングモールは、ベイビー&キッズ用品店のアカチャンホンポが目的です

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次女の通う保育園は、夏季は室内履きがサンダルになるのです。
今日はサンダルを探しに来ました。
次女は僕のトラクターが青いので青い色が好きですが、流石にこれは男児向け。

ピンクの物を選びました。

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アカチャンホンポを出ると、下の階でふわふわ遊具の催し物がやっていました。
トラップみたいな物です。
娘達に「昼食を食べ終わったら行こうか」と約束して
持ち帰ったパンをベンチで食べます。

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30分500円の、高いのか安いのかよく分からない料金設定

娘達は、なかなか楽しめた様でした。

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このように、子育て世代にとって土日に休めるというのは、とても重要な事です

元々、農業法人勤務というのは他業種に比べて、決して待遇の良い業種ではありません。
収入面にしても、オペレータークラスにならないと家族を養うのは不可能です。

そんな中で、農閑期は残業無しで土日休みというのが、我が社の方針で素晴らしい所なのですがーーーー

最近になってジレンマに悩まされています。

  • 我が社の『農閑期』とはお米の農閑期の事で、麦・大豆・ブロッコリーを含めると本当の『農閑期』が存在しない
  • 従業員の高齢化や全面委託の田んぼの増加で、稲の畦畔除草や中間管理が追い付かない(土日休んでいられる程暇じゃなくなった)
  • 平日雨で土日晴れなら、土日に仕事をした方が効率が良いが、それが出来ない
自然に対して人間が合わせる必要があるのが農業。
人を雇って大規模に行う法人農業は、自然都合と人間都合の板挟みにあっています。
農繁期以外に
「今日は雨だから休みな。明日は日曜でもやるわ」
と簡単にはいかないのです。

従業員を常勤で雇って会社として農業を行うのは、かなり難しい事だと思います。
うちの会社も、今の定時帰宅・土日休みの形態でどれだけ続けられるのかは僕にも分かりません。
それでも自然都合・人間都合のうち、会社が人間都合を優先してくれるおかげで、こうやって当たり前のように週末に家族と過ごす事が出来ます。

子供が幼い今は精一杯に一緒の時間を過ごして、この先会社の形態がどのように変わっても対応出来るように備えたいと思います。




農業動画の舞台裏

YouTubeの動画は、3台のカメラを使って撮影しています

SONYの30倍ズームの25000円のコンデジと、8000円のアクションカメラ2台です。
いかにお金を使わずに動画を撮るか、それに情熱を燃やしています。

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僕のYouTube動画は、もう既にほとんどのフォーマットが確立しています。

1・オープニング

農機のアクション動画と共に『タケトラプロジェクト』と表示されるOP。
最近では短め、3秒から5秒の物を使っています。

余談ではありますが、OPを初めて妻に見せた時は
「タケトラプロジェクトwwwwww」
と爆笑されました。
これは元々、ツイッター用に撮影した動画の流用です。

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NOWを発信するツイッターでは、加工し過ぎた動画は逆効果です。
編集という人の手が加わると、ライブ感が損なわれます。
その為、ツイッターではキャッチーな迫力ある動画が好まれます。

ツイッターを始めて3年で、数え切れない農機動画を撮影しましたが、それらのうちYouTubeに流用可能な物は、本当にごく一部です。

2・作業前の、圃場紹介・作業内容紹介

基本的にこれに、SONYのコンデジを使っています。
広角ながらも汎用性の高いズームで、圃場のポイントに適切にズームが届きます。

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アクションカメラで撮った定点の動画で事足りる場合は、省く事もあります。

3・本作業

作業の様子の動画です。
俯瞰(ふかん)とオペレーター目線、2台のカメラを使うのが基本です。

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このアクションカメラは、Amazonで8000円で購入した廉価な物です。
廉価ながら色味や使い勝手も良く、専用アプリがとても使いやすいお気に入りです。

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定点の俯瞰からの撮影は、なるべく圃場全体が映るように心掛けます。


一方で、定点のカメラでは届かない場所や、特に映したい物を撮るために、ヘッドマウントしたアクションカメラを使います。

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定点撮影に使うカメラと同じモデルを買った物なのに、搭載しているソフトウェアがモデルチェンジしていて、ほぼ別のカメラになっています。
最低画質も取り回しの悪いFHDしか選べず、対応アプリも使い難くなって不満の多いカメラです。

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4・作業後の圃場の説明

ビフォーアフターが分かりにくいものは、コンデジの動画で全体を撮ります。
必要ない場合は、機械のハケたあとの定点動画で済ませます。
エンディングに繋ぐ為の『間』を作るのにも必要です。

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5・エンディング

YouTubeの『終了画面』という機能を活かす為に作っています。
「動画はここで終わり」と伝えると同時に、チャンネル登録や他の動画・このブログへの案内を表示します。

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終了を思わせるBGMを添えます。

農機オペレーションの動画は、絵が単調になりがちです。

作業そのものは時間がかかる作業も多く、全てを映す事は難しいですが、なるべく一部始終を収められるように努めています。

動画編集は、Androidタブレットを使って行っています。

12年くらい前、ニコニコ動画に投稿するのに凝っていた時期がありました。
その時はiMacのiMovieで編集していました。
当時は動画編集というのは、映像・デザインに通じたマニアだけが手を出す世界で、現在のように誰も彼もが行うものではありませんでした。

使い捨てライターの廃材でロボットフィギュアを作る動画で、ちょっとバズった事もありました。

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タブレットでの動画編集はパワー不足が否めませんが、朝の歯磨きをしながら・コーヒーを飲みながら・仕事の休憩中など、隙間の時間で編集が可能です。

使っているアプリは、PowerDirectorのプレミアム(およそ月額300円弱)

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春先の、耕耘や代かきのハウツー動画を終えて、テーマ性の薄くなった最近の僕の動画は、再生数が伸び悩んでいます
悲しきかな。チャンネル登録数1000人を達成する為に全力を尽くし、手持ちのカードを全部切ってしまいました

あとはもう秋まで農機オペレーションも農薬散布しか残ってません。
どうやって乗り切ろうかなぁ。




機械じかけのオレンジコンバイン

昨日に引き続き、コンバインの清掃です!

脱穀機の揺動棚を外したままですが、今日は足回りと外装を先に洗います。
本当は脱穀機をバラす前に足回りを洗うのが正解ですが、昨日は大雨が降っていたので後回しにしました。

藁ゴミが雨で濡れると、コンプレッサーで吹き飛ばしにくくなるからです。

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クローラの洗浄には、副社長謹製の足場を使います。

副社長はイセキの修理工場などで見た便利そうな物を、すぐに自作する海賊版男です。
とにかく思い付いた物はなんでも作ってみる、農家の鏡のような人。

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この足場にクローラを乗り上げて、股下を洗い易くします。
もっとガッツリ乗り上げると良いのですが、僕はビビリなのでこれくらいで止めておきます。

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この、クローラをのローラー部分に高圧洗浄を当てると、どんな角度でも高確率で顔面に跳ね返って来ます。

ちくしょう!頭のいい人が意地悪に作ったに違いない!

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足回りを終えて、今度は車体の上に。
昨日も書いたアルカリ洗剤を使います。

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小麦刈りに、のべ1週間使っただけで何故こんなにも汚れるのか?
これだから小麦刈りは嫌になります。

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洗剤と高圧洗浄で、とても綺麗になりました!

本当はコンバインは、あまり水洗いしてはいけません。
内部に水が入り錆びます。

仕方なかったんや…汚れ過ぎてたんや…

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内部に入り込んだ水を吹き飛ばして乾かします。
CRCを内部にまんべんなく吹いて、いよいよ揺動棚を戻します。

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「リフトで後ろから刺すと簡単なんだ」

と副社長がリフトを据えましたが、上手く入りませんでした

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結局、二人で手で入れました。

揺動棚はステンレスの板金の塊。重い…

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細かい部品を戻して復旧します。

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誤解を恐れずにあえて言います

僕は機械整備は出来ません!

仕事の時間のほとんどを農機オペレーションに費やした、乗る専オペレーターです。

我が社では、副社長が自分の手の届く範囲を整備し、他は全面的にイセキに任せています。
本当は僕も、機械整備全般を習得して機械への理解を高めた方が、より良いオペレーションが出来るとは思います。
ですが、このブログを通して読んで下さっている方は御存知かと思われます。

まったくそんな時間が取れません!

百の仕事に通じるのが百姓。
大規模・専業化は、それとはまったく逆の道を行きます。
ひたすらに農機オペレーターしか出来ない僕は、農業者としてはかなり歪で、1人での完成度はとても低いです。


バリカン、チェーン関係には全て指し油を。これで清掃は完了です。

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秋まで、農機倉庫にHJ6123をしまい込んでおきます。

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先客は、農協払い下げの大豆用の汎用コンバインと、カボチャの畝立て用のトラクター。

とにかく、1年のうちに1ヶ月も使わない農機や資材で、倉庫中が埋め尽くされてしまう

これも農業者の頭を悩ませる問題のひとつです。

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限られたスペースを無駄には出来ません

ギリギリ格納駐車!
このコンバインは、バックカメラがあるのでとても便利です。バックカメラのないコンバインだと、誘導を付ける必要があります。

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後ろはまぁ、こんなもんかなぁ。
この、下の段の定植機は稲刈りよりも先に使うので、あんまり狭いと後で困ります。

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左ミラーはこれ以上寄せると柱に当たりそうです。
もう少し自分と戦いたかったけれど、良しとしておきます。

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タイヤと違って、クローラの機械で横に寄せ過ぎると出る時にガリっと行きます。

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2日かけて比較的丁寧に掃除が出来たのは、とても幸せでした。
(ホントはもっと時間をかけたい)
秋にまた頼むよ、HJ6123。それまでネズミに巣食われないでね。

コンバイン棚卸し大作戦

しとしと雨の降る愛知県西部

この程度の雨で済んでくれるなら、先日蒔いた大豆にもよいのですが。
発芽前に大量の雨で大豆が水に浸ってしまうと、発芽不良を起こすので心配です。

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今日は、小麦刈りに使い終わってそのままだった、コンバインの掃除です


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また、秋に活躍してもらう予定のHJ6123

イセキの整備から上がって小麦刈りに使ったコンバイン。

次に使うのは稲刈りなので、機械の中に残った小麦を徹底的に掃除する必要があります。

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まずは刈り取り部をオープンして、普段は手の届かない場所も綺麗にします

この、刈り取り部オープンは慣れれば簡単ですが、ちょっと段取りが多くて説明してると今日のブログが終わってしまいます。割愛。

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こういう足回りの根本や、刈り取りの裏側も簡単に掃除出来ます。

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グレンタンクをオープンすると現れるこの見慣れない装置が、DPFです。


排気ガスを綺麗にするフィルター装置で、これがキャビンの後ろに配置されているせいで、このHJ6123コンバインは旧式よりもうるさい残念な仕様になっています。

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HJ6123よりも以前のJAPANは股下にマフラーが付いていますが、この機械はDPFの兼ね合いで、こんな位置にマフラーが付いています。

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こんな場所にマフラーがあるせいで、掃除がやりにくいやりにくい


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コンバインは、刈り取り機脱穀機選別機と(正確には藁切り機と籾タンクも)が合体(コンバイン)した農機です。

無敵のバリカン戦車のように見えるのは誤解です

特にこの、米を刈る事を目的にした自脱型コンバインはかなりナイーブ。
入りどころが悪いと、木の枝1本で簡単に壊れます。



今回、小麦を終えて稲刈りに備えるにあたって、
最も掃除の重要な場所が選別機です。

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コンバインの選別機は、脱穀した籾から、中身の入ってない籾や草ゴミ等を選別して後ろに吐き出す装置です。

これが、その選別機の中心。籾を揺すって選別する『揺動棚(ようどうだな』です。

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これを取り外して掃除すると、内部までとても綺麗になります。
だけど、これも段取りが多くて、まぁ〜面倒くさい!
慣れている副社長と二人でも30分以上かかります。

それでも棚を外せば、内部の隅々まで手が届き、掃除口を開けてエアーコンプレッサー吹き飛ばすだけで、簡単に綺麗になります。

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ひと回りの掃除は終えたのですが、
揺動棚を水で洗ったせいで、乾くまで組み上げる事が出来なくなりました。

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今日は組み上げるのを諦めて、外装パーツを洗います

小麦刈りは、黒いすすのような汚れが大量に付着します。
副社長がイセキから取り寄せた、イセキも使っているアルカリ洗剤を使います。

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これが驚く程、汚れが落ちる落ちる!

霧吹きで吹き付けてブラシで軽く擦るだけで

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ご覧ください!

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副社長曰く、下の塗装が新しければ、とても綺麗になるそうです。
今まで、中性洗剤で一生懸命擦っていたのはなんだったのか!?

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これ、この洗剤でコンバインを洗う動画をYouTube用に作ったらウケるんじゃない?

と頭をよぎりましたが、完全に深夜通販番組なので諦めました。
明日は組み上げて、足回りを綺麗にします。




ジアス溝掘り戦線

今日も、大豆播種の先行耕耘から始まりました

夕方には崩れる予報も、まったくそれを思わせない青空。

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播種の残りは、1.4ha。先行耕耘は70a(0.7ha)程です。
播種も午前中には終わる事でしょう。

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10時に耕耘を終えました。
あとは後輩が頑張って播種してくれます。

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その後、月曜日に播種した大豆畑の1枚にやって来ました。

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この畑は、ブームスプレイヤーでの除草剤散布を行っていません。

隣の畑の人と折り合いが悪くて、万が一除草剤が飛散してクレームを入れられると厄介なのです。

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普通はこんな事はしないのですが、背負式の噴霧器で大豆用除草剤を散布します。

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およそ8aの畑でも、人力の散布だとボリュームがあります。

特に、この草の発芽を抑えるタイプの除草剤は、土の表面を薬がコーティングすることで効果を発揮します。
だから、面積毎の規定量を散布しないと効果が現れません。

8aなら80リットル。畝数を数えて、均一になるように散布します。

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10時過ぎから始めて、終わったのがお昼寸前。

ブームスプレイヤなら10分で終わる面積も、人力の手振りだと2時間近くかかりました。
農機ってやっぱりすごい。

あと、周りの人と折り合いが悪いと面倒くさいです

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午後からは、若社長のNT43ジアスで出動です

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このジアスは、明渠掘り専用に買ったものです。
何度も言っていますが、少しの雨で水没必至の湿田地域の転作小麦は、明渠(溝)が命です。

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航空写真からでもハッキリと分かるこの溝は、全て若社長がジアスで掘ったものです。

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そんな、若社長が
「そうも溝掘りやってみなよ」
と言って、自分専用のジアスで練習するように言いました。

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恥ずかしながら、ジアスに乗るのは初めてです。

足元にPTO変速があるのね。4速まであります。

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驚いたのが、副変速が2つある事です。
副変速2を低速に入れると、高速の半分の速度になるようです。

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肝心の溝掘り。

これが、まぁ〜難しい!

軟弱な圃場で、片効きのトラクター。
溝ギリギリを掘らないといけないので、クローラを半分溝に落としかけながら掘ります。

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跳ねる泥で右ミラーはあっという間に見えなくなります。

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リアガラスも右に同じ!

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若社長はどうしてあんな上手に掘れるんだ?
と、ふとインパネのアワーメーターを見ると

溝掘り専用機で635時間!?

600時間以上掘ってるの!?若社長!

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農機オペレーションの熟練に必要なのは

センス✕理解✕時間です。

ちょっと僕が溝掘りをモノにするのは、相当な時間が必要みたいです。








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