農業

共食い整備のリフレイン

台風一過の朝。

まだ強い風が残っています。
大豆はやや倒れましたが無事です。

DSC03687

ブロッコリーも少し曲がっています。
大きくなってから倒れてしまうと、花蕾の軸が曲がって育ってしまいます。
この大きさなら大丈夫かなぁ。

DSC03688

今日の稲刈りは地元のハツシモ刈りからです

ハツシモは岐阜のお米で、大粒で背の高い品種です。
『初霜』の名前の通り晩生に収穫します。
背丈があるのに茎は柔らかいので、台風が来るとすぐに倒伏してしまいます。

DSC03689

先週はカチカチに乾いていた圃場も、あっという間に湿田に逆戻り。
倒伏圃場を無理矢理長わら残しすると、強烈に掘ってしまいました。

DSC03692

倒伏圃場を刈るのに大切なのは、バリカン周りをマメに掃除する事です。
バリカンの上に藁ゴミや泥が乗ると、稲の脱穀機までの搬送が滞り詰まりやすくなります。

DSC03705

各地に点在するハツシモ田んぼを移動しつつ刈り進んでいきます。
大小合わせて8枚。

DSC03694
DSC03699

ハツシモ稲刈りが終わってからは、自社の『あいちのかおり』刈りに移行です

自社の30aサイズの圃場が多く並ぶ地域です。
朝から若社長と副社長が先行して刈っています。

DSC03701

70a程刈った所で、刈り取り部からの異音に気付きました。
嫌な予感がしました。

DSC03712

あー!またバリカンのクランクベアリングが壊れてる!

先週左側が壊れたのを直して、今度は右側です!

P_20191013_145204_vHDR_Auto

ちなみに先週壊れたのがコレ。

DSC03583

先週壊れた時には、実演機を使っていて暇にしている社長号のHJ6120から部品を拝借しました。
イセキに連絡を取るとちょうど工場長が今うちの会社で、先週に社長号から拝借した部品を取り付けている所でした。

結局そのまま社長号の右クランクを外して持ってきて貰いました。

DSC03718

修理をしている間にも、イセキの工場長にはひっきりなしに電話がかかっていました。

インカムで電話応対をしながら修理していく工場長を見て、
「農機屋さんってのは何て大変な仕事だろう」と関心しました。

工場長は迅速に修理を済ませてくれましたが、その後は結局1枚しか刈れませんでした。

DSC03721

あぁ、今日1日でコンバインがずいぶん汚れました。
外側はまだしも、倒伏湿田を刈ると脱穀機内部が汚れます。

DSC03725

会社に戻ると、何故かまたイセキ工場長が居ました。
社長が使っている実演機のコンバインのボルトが外れていたので取り付けに来たそうです。

DSC03726

帰り際、徒歩通勤の僕を
「家まで乗せてってやるよ」
と送ってくれました。

「ありがとございます。またコンバインぶっ壊して呼ぶわ」

工場長
「呼ぶなアホ!」

稲刈りだよ全員集合

台風が迫っています

今の所調子の良い大豆も、倒れてしまうのでしょうか。

DSC03636

ブロッコリーは台風を乗り切れるのでしょうか。

DSC03638

昨日の予定ではブロッコリーの育苗ハウスのビニールを半日かけて畳む予定でしたが、迷った末に取り止めになりました。

ビニールハウス4棟のビニールを畳むには、コンバイン2台の稲刈りを半日止めないといけません。
そうなると、今やっている地区の稲刈りが今日中に終わらなくなるのです。

ライスセンターを委託している協力業者は日曜休み。
農協のカントリーエレベーターは月曜休み。
この地区は協力業者のライスセンターとカントリーエレベーター、それぞれ搬入先の違うお客さんが混在しています。

明日の土曜日が台風なら、両方のライスセンターに籾搬入出来るのは今日しかないのです。

DSC03640

ここは、畑を横断しないとコンバインが入れない圃場です

コンバインのクローラの幅ギリギリに作物が植わっていて非常に辛い。
右側のマルチは、一応踏んでも大丈夫なようです。

DSC03641

田んぼの中に入ると、しっかり倒伏してました。
うーん。圃場が乾いてるのが救いです。

DSC03642

次の圃場も、やや倒伏しています。
これは、この田んぼのお客さんの肥料のスタイルでしょう。

DSC03647

「田んぼなんて皆同じ」

稲作屋ではない人は、そう思うかも知れません。
しかし、耕耘や田植えを僕らが行ったお客さんの田んぼでも、管理している人によってかなり個性が出ます。


6条コンバインが4台稼働しているので、お客さんの田んぼは午前中に刈り終えました

残りは自社の田んぼ。
田んぼの中に落とし物がありました。

DSC03653

この枝は違いますが、大きな台風のあった年の稲刈りは、田んぼの中に色んな物が落ちています。

住宅地では、工場のトタン波板なんかが多く、その次に多いのがカーポートの屋根。
一昨年の稲刈りでは『ゴミを捨てないで』の看板をコンバインで刈りかかった事がありました。

しかし、この地区は今年も草が多いなぁ

水枯れが酷くて、水稲除草剤がろくに効きませんでした。
1反4000円近い薬が効かないとなると、一体何をしてるのか分からなくなります。


DSC03657
DSC03662

4台のコンバインがそれぞれ別の場所から始めた稲刈りも、最終では中央に集まって来ます。

最後の圃場で、若社長の稲刈りしている圃場に僕が参戦すると、後ろから副社長も続きました

たった17aの圃場にJAPANが3台。
何故最終には、1枚の圃場に皆集まるのか?
答えは決まっています。寂しいからです

DSC03665

台風の養生を諦めてコンバイン4台で敢行した稲刈り。
おかげでこの地区を終える事が出来ました。
これで稲刈りもやっと半分です。

あとは心配なのが台風。
あんまり強く吹かないで〜。







きまぐれオレンジコンバイン

毎日変わり映えしない景色に、読者の皆さんも飽きてきたんではないでしょうか?

安心して下さい。書いている僕も、飽き飽きして来ました。
今日は地元から数キロ離れた地域の、お客さんの田んぼの稲刈りです。

DSC03601

委託しているライスセンターでは、お客さん1軒1軒を個別に乾燥籾摺りします。
お客さんの田んぼというのは、ひと塊になっているものでも無く地域にバラバラに点在しています。
ライスセンターの乾燥機の都合に合わせて、点在しているお客さんの田んぼを1軒ずつ片付けて行きます。

DSC03603

この地域は、用水と排水が1つの水路で行われる地域です

用水路の末尾の水門をせき止める事で、用水路の水位を上げて田んぼに水を供給します。
用水路の水位で、地域中の田んぼの水を一括管理出来るので楽ではあるんですがーー
今年のように水の絶対量が少ない猛暑の年は、どうしても水枯れを起こしてしまいます。

DSC03604

お客さんが時間をかけて綺麗に草を取った田んぼも、肝心の稲はスカスカです。

次に取り掛かったのは自社の全面管理の圃場。
乾燥で水稲除草剤の効き目もイマイチ。無論、収量も今ひとつです。

DSC03607

いつもなら乾かない湿田も、今年はカラカラに乾いています。
収量の少ないのと相まってバカみたいに捗ります。


DSC03616

湿田よりは乾いている田んぼの方が良い

という常識を疑いたくなるようなカチカチカラカラの圃場ばかり。
お尻と腰がとてもしんどいです。

これだけ乾いていると、コンバインのクローラの消耗も激しいでしょう。


DSC03612

あーお尻が痛い!長期間稲刈りをするのなら、やはり湿田や軟田の方が体に優しいです。

まぁこんな気持ちも、夏になると

「あっついの嫌だわー早く冬になんねぇかな〜」

と、勝手な事を言うのと一緒です。
湿田が続くと「もー嫌!乾いてる圃場刈りた〜い」
と嘆く事でしょう。

DSC03613

1枚、もう1枚と不屈の精神で次々と圃場を移って刈り進みます。
夕方4時過ぎ。まだまだ刈れるぞ!

DSC03620
DSC03622

ダメ押しに3aの圃場を刈り終えて、今日の稲刈りは終了しました。
コンバインの掃除に取り掛かりました。

DSC03628

あれ?藁カッターの軸から伸びているギアの、チェーンが切れています。
これは何のチェーンだ?

DSC03629

藁残しモードの時の、ドロッパ装置の跳ね上げの駆動チェーンでした。
別段、無くても支障はありません。

DSC03631

『秋の空はつるべ落とし』なんて言います

日も短くなりました。
五時を過ぎると、あっという間に暗くなっていきます。

DSC03633

長い長い稲刈りも、中盤戦に差し掛かろうとしています。
明日も頑張るかなぁ。
台風はどうなるんでしょう。






つながってるよイセキ

今日は隣町の集団営農に稲刈りに来ています


朝1番から長わら残し依頼の圃場に取り掛かります。
『東西を6m刈って、残りの42mを10列長わら残し』
と、かなり細かい指定がありますが、確実に使う量を計算してくれているので、誠実で有難いです。

DSC03562

この営農の稲刈りの残りはおよそ13ha。
6条コンバイン4台で来ているので、明日には問題なく終わるでしょう。


ところで、大きい圃場の稲刈りで微妙に面倒くさいのがーー

DSC03563

流れ苗やひとり生えです

条からはみ出した場所で実っていて、コンバインで刈り損ねてしまうのです。
これらを無理をして刈ろうとすると、杭やコンクリートにぶつかったり思わぬトラブルを生みます。

DSC03564

そういった危険があるので、自社の田んぼは夏の畦畔除草で流れ苗は枯らしてしまいます。
しかし、流れ苗とはいえ『お米を枯らすなどとんでもない!』と思うお客さんが大多数。
大きい圃場の流れ苗を全部回収するのは骨が折れます。

DSC03566

集団営農のお昼は、各稲刈りチームごとに好きに昼食を食べます。
先週はコンビニ弁当を食べていました。
他のチームが食べていた『ほっともっと』のお弁当が大変評判が良いので、僕のチームも頼んでみる事にしました。

何これ!めっちゃ選べるがや!幸せ!

IMG_20191009_073309

店舗に電話して弁当を頼んでおけば、指定した時間に取りに行くだけです。
お米も美味しく、野菜もしっかりしていて大満足でした。

DSC03573

さぁ午後からも頑張るぞー!

と思ったのも束の間。どうにも刈り取り部から異音がするので原因を探ると、カバーの中でバリカンのクランクベアリングが壊れていました。

DSC03581

あーこれもう完全に駄目なヤツです。
ケースカバーの中でこんな事になっていようとは

DSC03583

イセキの救援を要請しました。
お世話になっているイセキ営業所の工場長が、会社で部品を調達して持ってきてくれるそうです。

ラインで故障個所の写真と、位置情報を送っておきました。
ラインって便利だなぁ。副社長も早くガラケー止めてスマホにしてくれないかなぁ。

昼イチで救援要請から、待つ事1時間

DSC03588

工場長が来てくれました。
「いや〜結構ドライブしたわ〜」
と牽制の嫌味ジャブを貰いました。
ありがとうございます。

DSC03590

修理そのものは10分足らずで終わりました。
工場長は「社長のコンバインの様子を見がてら帰る」と去って行きました。
農機屋さんってホントに大変な仕事。

遅れを取り戻すべく全力で稲刈りします

まぁどう慌てても1時間のロスは取り戻せないのですが、気持ちだけは込めます。

DSC03594

少し離れた圃場で若社長が刈っています。
若社長が見ています。弱気になってはいられません。

DSC03595

そこから、時間いっぱいまで刈り進めました

4時を過ぎると、西日が低くなって視界は最悪。
強い影のコントラストが目を焼きます。

DSC03596

最後に20aを刈り終えた所で時間切れ。
ベストは尽くせましたが、不完全燃焼の否めない1日でした。
あ〜あ。



コメ離れが身に沁みて

朝方に降った雨で、本日は稲刈りが出来ません

昨日社長に
「雨が降ってたら休みな」
と言われていました。
残念な事に、通勤時間にほ雨が降っていません。
がっかりしながら出社すると、従業員の半数は休みでした。

くそっ!やられた!

今日は年貢米配りです。
先日、後輩達が配っていた残りが7件。急な雨に対応出来るようにシートを完備して出発。

DSC03557

年貢米とは、地主さんに借りている田んぼの賃料として、地主さんに払うお米です。
各地域それぞれに呼び方が異なりますが、うちでは『年貢米』と呼びます。



僕らのような稲作請負業者が作業をする田んぼには、大きく分けて二種類の田んぼがあります。

すなわち作業委託全面委託です。

作業委託とは

  1. お客さんに頼まれて
  2. お客さんの田んぼを
  3. 耕耘・代かき・田植え・稲刈り等
する田んぼです。
あくまで名義はお客さん。管理もお客さんで、収穫したお米もお客さんの物です。
我々、稲作請負業者はお客さんから作業代金を頂きます。

対して全面委託とは

  1. 地主さんから預かった田んぼで
  2. 我が社のお米を作ります
収穫したお米は我が社の物です。管理も我が社が行います。
地主さんには土地の賃料として、面積に応じたお米を払います。


耕耘・代かき・田植え・稲刈り。
行っている作業はまったく同じでも、それぞれは対極にあります。


地図を片手に、古くて狭い集落を歩きます
年に一度しか尋ねない上に、古い農村の集落は同じ名字の人が密集しています。

DSC03554

各地主さんは、(当たり前ですが)元々が農家さんばかりです。
大体は納屋を持っていて、お米を冷蔵保存する為のライスストッカーを所有している人も多いです。

ここ数年は、年貢米を収納する為にライスストッカーを開けさせて貰うと、去年の年貢米がまだ残っている地主さんも増えて来ました。
夫婦、もしく単身で暮らしているお年寄りには、年貢米もとても消費しきれないのです。

お米が御馳走だった時代も、今は昔。
そもそもお米を食べる人が減りました。
加えて、低糖質・炭水化物制限のブームで、真っ先に悪者にされるのはお米。

誤解です!お米は食べてもそんなに太りません!

食べたら太るのは……パンだっ!!



プロフィール

タケトラそう

ギャラリー
  • 『名前のない家事』
  • 『名前のない家事』
  • 『名前のない家事』
  • 『名前のない家事』
  • 『名前のない家事』
  • 『名前のない家事』