野草

草刈りサウナへようこそ

今日は朝からまとまった雨です

地元の小麦田の草刈りにやって来ました。

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除草剤散布をしても枯れ残る、明渠まわりの草を刈りに来たのです。
オオアレチノギクと、ヒメムカシヨモギ
僕らの地域では同じキク科のセイタカアワダチソウとひとくくりにして
『セータカ』と呼んでいます。

除草剤で草管理をする農業法人の転作小麦田は、どこもかしこもこの草だらけです。

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先週の金曜日、うちの会社に農薬を卸している薬屋さんに、畦畔のオオアレチノギクやヒメムカシヨモギがどうしたら枯れるのか聞きました。

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  • ラウンドアップよりもバスタが効く
  • アレチノギクの株のすべての葉にしっかり散布すれば枯れる
  • 草刈りした方が早い
うーむ。
ひと株ひと株丁寧に除草剤散布するくらいなら、草刈りの方が早そうです。
後日ブームスプレイヤで全面散布を行うので、背の高い草だけをざっくり刈り倒す事にしました。

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しかし、今日はなんと蒸し暑いのでしょう

小雨が降るのでカッパをフル装備。
カッパを着て草刈りをするとサウナスーツ状態です。


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カッパを着て汗で濡れるか

カッパ無しで雨に濡れるか

の2択です。結局濡れるんかい!

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昼休みのうちに、雨足がだんだん弱まって来ました。
社長は
「もう今日の雨はこんなもんだわ」
と楽観的です。いや、絶対降るよ。

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猫社長ミケ(※社長命名。どう見てもキジトラ)は、この蒸し暑いのに「愛でろ」とニャーニャーつきまといます。

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午後からは1人増えて3人チームでかかります。
濡れた30代の男が3人、狭いトラックのキャビンに詰め込まれていると陰鬱な気持ちになります。
メディアでは、昨今の農業には農業女子なる生き物がいると聞いたことがありますが、この地方では何処を探してもそんな生き物は見つかりません。
アライグマならいるんだけどなぁ。

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雨も小康状態になり、カッパ無しで快適に草刈りしていました。
しかし3時を過ぎたあたりから、またしても強い雨。
社長の天気予報は当たりません!

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再びカッパに身を包み、本日最後の圃場を草刈りします。
雨の日に行っている草刈りでも、決して時間潰しではないのです。
晴れの日は除草剤散布や営農の仕事が控えているので、やれるうちにやれる事をやっているのです。

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夕方に会社に戻ると、社長が西の空を眺めながら
「今日はこれ、まだ降るぞ」
と呟いていました。

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徒歩で帰宅する途中、時間7mmくらいの激しい雨に見舞われました

明日は晴れの予報で、営農の水稲除草剤をする予定です。
田んぼに水が溜まり過ぎたら散布出来なくなってしまいます。

明日の事を言うだけで鬼が笑いそうな読めない空。
どうなる事やら。






蒸し蒸し田んぼブルース

アスファルトの軽く濡れ残っている朝

先週の続き、麦田の溝周りの除草剤散布です。

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気温はそんなに高くない筈なのに、なんとも蒸し暑い天気。
愛知県西部の愛西市。名古屋市の近郊です。
職場の車のナンバーも名古屋ナンバー。

名古屋…なんとも悲しい響き…
市民性はズバリケチで見栄っ張り
名古屋が他所の地方に勝っているのは蒸し暑さくらいです。

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先月、凸凹を直すために耕耘・鎮圧した圃場です。
大量のヒエが芝生のように生えています。

これは転作の弊害です。
本来田んぼは、水に浸っている事で草の発芽を抑えているのです。
転作で何年も畑にしていると、どうしても草の種が増えてしまいます。

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しかし、蒸し暑い…

なんの罰ゲームだよ…

明渠(溝)は昨日の雨の水で満たされて、圃場は全体にぬかるんでいます。
一度貯まると、排水に時間がかかります。
こりゃ、ブームスプレイヤで全体除草に入るのは当分先になりそうです。

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隣の大豆を播種した圃場では、大豆が徐々に育ってきています。
大豆はここ数年、大雨に沈んだり台風に倒されたり散々です。

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多くの転作大豆を作っている農家は、畝間の土を株元に盛る『中耕』を行っています。

ですが、この地域ではそもそも豆田が乾かない時期が多く、圃場にトラクターを入れられるタイミングがシビアなのです。

ちなみに我が社は中耕はキッパリ諦めています。
おかげで台風で大豆が倒れる倒れる。

今年は上手く育ってほしいなぁ(期待薄)

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愛知県西部は、およそ転作には向かない湿田地域。
それでも農業者として、他所の地方を羨むことほど情けない事はありません。
持ってるカードで精一杯やるべきです。



午後からは、田んぼの中の除草剤散布です

最後に散布したのは先週の水曜日でした。
水稲除草剤もタイミングが命。梅雨明けまで待っていると手遅れになります。

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とは言っても、今年は田んぼの中の草が非常に多い!

5月に雨が少なかったせいで、水を切らしてしまった圃場に皆草が生えてしまいました。


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水稲除草剤は高価な物が多く、田んぼにお金を散布しているようなものです。
それでも散布しないとろくにお米が採れませんし、除草剤以外の除草方法を使うには、面積があり過ぎるのです。

大規模になった稲作は『理想の米作り』や『こだわりの農法』からは遠い存在になってしまいます。

その事に良いも悪いもありません。

ただ、そういう農業もあるだけです。


4時過ぎに、風が強くなったので散布を終了しました

先週、除草剤を散布した田んぼの中に入って効きを確認して回ります。

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水を張った田んぼの中を漠然と「涼しそうだな〜」と思っていた時期が僕にもありました。
もちろん、この仕事に就く前です。

実際は水面からの湿気のこもった熱で、外よりも大分蒸し暑いです。

こんちくしょう。早く梅雨よ明けてくださいな。




雨泣きチキンレース

綺麗に生えてきた転作大豆

徒歩通勤の途中の田んぼなので、毎朝チェックします。

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大豆田の中を2羽のカラスがウロウロ。

何を企んでいるんだ!
カラスというのは基本的に、頭が良いのに悪さしかしません。
カラスが落ちている財布を交番に届けたなんて話も聞きません。

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薄く雲がかかっていますが、今日はまずまずの天気。
水稲除草剤散布のチャンスです。

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しかしながら、今年のこの地区は凄い草です

この地区は用水排水兼用の水路で、一括して水を管理します。
田植えの時期の5月に、ほとんど雨が降らなかったので、水位がキープ出来なかったみたいです。
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田んぼの中の草というのは、慣れてないと見えません。
画像の圃場は皆、大量の草が生えています。

これは『ヒエ』です。

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イネ科の水田雑草で、水田雑草のエースのような草です。
放置すると刈り取りが不可能になります。

ヒエを枯らす水稲除草剤といえば、皆大好きクリンチャー
この1本で10a分です。1800円くらいします。

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この圃場にはーー

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マメ科の水田雑草『クサネム』

これは、古くからの米農家に、最も忌み嫌われる草です。

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この草が生えても、コンバインの刈り取りには苦労はしません。
ですが、小さい豆の実を無数に付けます。

その豆の実を刈り取ってしまうと、コンバインの選別機でも選別出来ず、ライスセンターの乾燥機も籾摺り機もクリアーして白米にまで混じったままで、ついには食卓のお茶碗の上にまで辿り着く恐ろしい草です。

現代では色で選別する色彩選別機の普及で、ご飯に混じる事はほとんど無くなりました。
それでも、繁殖力も旺盛な上に今の時期しか有効な除草剤が散布出来ないので、厄介な草なのは同じです。


これは『ヒレタゴボウ』

僕の地域でも10年くらい前から猛威を振るう外来種です。
高い繁殖力と成長力。
秋には茎が固く伸びて、コンバインの刈り取りを苦しめます。
初夏から秋まで、発芽する期間が非常に長いのも特徴です。

その他の水田雑草をひとしきりやっつけて安心していると、知らないうちにどんでもない事になっています。

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どちらの草も、リーズナブルな水稲除草剤『MCPソーダ塩』で枯らす事が出来ます。
ただこの薬は時期によっては稲の成長を妨げるので、タイミングがシビアです。

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何だか毎日、草の話ばかり…。草管理のシーズンだから仕方ないけど…。

不安定な天気にやきもきさせられます。
水稲除草剤の大敵が急な雨です。
最低でも散布後半日は晴れていないと、水稲除草剤の効果は出ないのです。

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農業者は皆、天気の変化にナイーブです。
各地域「こうなると雨が降るぞ!」というサインのようなものを、皆さん持っていると思われます。

僕の地域の雨のサインは極めてシンプル。

西に見える山(多度山)が曇って見えなくなったらヤバイ

というものです。

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山に薄雲がかかる度に、様子見で散布をストップします。

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まだ行けるか?まだ行けるか?とチビチビ散布をしているうちに、夕方が近づいて空が晴れて来ました。

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最後に、先週の木曜日に除草剤を散布した圃場を確認しました。

びっしりと稲を覆い隠していたヒレタゴボウが、しっかりと枯れていました。
ただ、草にずいぶん肥料を食われていました。
稲がひょろひょろです。

元肥一発の肥料なので、温度が上がれがまた肥料が効いてくると思います。
それで駄目なら追肥しなくちゃ。

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とりあえず、早急に散布しなくてはいけない圃場は終了しました。
少し安堵しています。
明日は天気が崩れるそうです。

農家殺すにゃ刃物はいらぬ。雨の3日も降ればいい。













ヤマタノ・大荒地野菊

火曜日に胃腸の調子を崩した長女。

未だに調子が良くないので、JA系列の総合病院にやって来ました。
食欲が戻らず、体重も2kgも落ちてしまいました。
心配で、大きい病院で診てもらいたかったのです。

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第1と第3の土曜日は診療しているのを確認して、受付15分前に1番乗り。
待ち時間のお供は、ドラえもんです。

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しかーし、受付時間になっても一向に受付は始まらず、そこから15分待っても何も起きません。

何人かの職員さんが通り過ぎるも、完全スルー。

沸を切らして、職員さんの一人を捕まえて聞くと
「今日は休みですよ。GWに3日間診療したんで、代休を貰ってます」
と言われてガッカリ。
入り口もどこを探しても、『休診』の文字がなかったので、馬鹿正直に40分も待っていました。


仕方なく、近くの小児科へ行きました。

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小児科では、ウイルス性の胃腸風邪と言われました。
そんな事は僕も分かっています。
もっと詳しく調べて欲しくて大きな病院に行きたかったのに。

ここのお医者様は自然派で、

『下痢も咳も発熱も体の防御反応。止めるべきでない』

という考えで、僕とは合わないので行きたく無かったのです。
言っている事は分かるのですが、子供が咳をしていたら止めて上げたい、下痢をしていたら止めてあげたいが、親心という物です。
結局、整腸剤のみを処方されて病院を後にしました。

医療で最も僕が大事に思っているのは『納得』です。

納得さえあれば、どんな結果でも受け入れる事が出来ます。その納得を得る為の努力を、僕は惜しむつもりはなかったのに、今日はこんなザマ。



帰ってから、猫の額ほどの庭の草むしりをしました

無精者なので、普段は除草剤を散布して済ませています。
しかし最近は、この草が枯れなくなって来ました。
セイタカアワダチソウと混合されがちなこの草。

オオアレチノギク(大荒地野菊)

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元々、グリホサート系除草剤は(ラウンドアップなど)
葉から入って根まで枯らすのキャッチコピーの通り、葉っぱに散布する事で効果を発揮します。

葉の小さく、茎や根の強いオオアレチノギクには効きにくいのです。
上っ面だけ枯れても、側面から新たな茎が生えてきます。

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うーん、おぞましい。ヤマタノオロチみたいです。


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何度も除草剤散布→再生を繰り返したせいで何本にも分かれた茎に、木の様になった根。
こうなるともう、除草剤では枯れません。

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除草剤散布を繰り返した田んぼの土手には、こんなオオアレチノギクの根が大量に残っています。

除草剤への耐性とその性質のお陰で、この地域の大規模稲作法人の管理する田んぼの土手はオオアレチノギクだらけです。

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そんな現状を踏まえると、『便利』の裏側に隠れているものが何なのか、考えながら使わないといけないなと思わされます。

同時に、咳止めも下痢止めも抗生物質も処方しないお医者様にも、自分の理論に基づいた強い矜持があるんだろうと感じます。










やらかしクリンチャーズ

夜中に降ったまとまった雨は、朝方になっても地面を濡らしたままでした


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朝のうちは、畦畔の除草剤散布です。
会社からトラックで30分の隣町へやって来ました。
ここは、他所のオペレーター農家のナワバリ。
我が社からしたらアウェーの田んぼです。

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株間の狭いこの田んぼは、圃場に直接稲の種を播く『直播(ちょくはん)田』です。

愛知で盛んなのが、V字に切った溝に種籾と肥料を入れ込む
『不耕起V溝直播』です。
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苗も田植え機も要らない、ひたすら省力な農法です。
農閑期にトラクターで播種作業が出来ます。

弱点は、やや収量が落ちる事とーーー

草が生えやすいこと!!

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ぐああ!クリンチャーとバサグランで除草したら、クサネムだけ残ったぁー!!

乾田直播は、田んぼに水が入らない時期が長いので草が生えやすいのです。
また我が社の直播田は、水管理で競り負けやすいアウェーの圃場で行っているので、目が届きにくく後手に回りやすいのです。

ただ、直播田は圃場が硬いので、田んぼの中を簡単に歩けます。
畦畔の除草剤散布は楽なもんです。

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午後からは田んぼの中の除草剤散布にやって来ました


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ハッキリと申し上げます!

ほとんどの田んぼを稲作法人が作っている僕の地方は、田んぼの管理が非常に悪いです!
面積勝負の大規模化に向かうしかなかった稲作法人は皆、とても管理しきれない量の圃場を抱えています。

加えて、国策で推し進められる転作や、副業で野菜を作る所も多く、年々田んぼの管理が悪くなっています。

当たり前な解説
『田んぼの管理』とは、畦畔の除草や追肥などありますが、1番重要なのが『水の管理』です。
基本的に田んぼの草は、水を切らして土を露出させた場所から生えてきます。

そんな、草を生やしてしまった田んぼに使うのが、水稲用選択性除草剤
です。

選択性除草剤とは、特定の草だけを枯らす効果を持った除草剤です

水稲用除草剤で代表的なのが、クリンチャー

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水田に生えるイネ科雑草、ヒエを枯らす除草剤です。
ヒエにだけ作用し、稲はそんなに枯れません。

ヒエは生育が旺盛で、水を切らして空気に土が触れた場所から一斉に生えてきます。
量が多いと稲を覆い尽くしてしまいます。

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そんなクリンチャーですが、割りと高価な薬です。
このボトル1本が10a分で1800円くらいします。

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乗用管理機(ブームスプレイヤ)で、ざっと散布するだけで、何万円も簡単に飛んでいきます。

これが中々、経営とメンタルにダメージを与えます

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半日で、スプレイヤの600リットルのタンクに4回補給。
2.4haの面積に水稲除草剤を散布しました。

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半日に散布した除草剤だけで、50000円以上。

除草剤散布とは、田んぼにお金を撒いているようなものです。


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ようは草を生やさなければ良いんです。水を切らさなければ良いんです。

それが出来ないのが、大規模稲作の現状

例えるなら、一人の親が30人の子供を育てているような感じです。
手が回らないどころか、目が届かない。

何かを変えたいと願う僕も所詮、一介の従業員。
まいったなぁ。




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タケトラそう

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