野草

サタデー・モーニング・グローリー

土曜日だけどお仕事です

小麦田の先行耕耘の続き。
残りの面積は1.4haくらいですが、サーフロータリーが故障して普通のロータリーを使っています。
お昼までに終わるかなぁ。

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トラクターが圃場に入るのと当時に、アオサギ達も出勤して来ました。
おつかれ様です。

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30aを耕耘するのに45分……
やっぱり時間がかかるなぁ。

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後輩も小麦播種をスタートさせました。
播種面積は3.5haくらいあるので、1日いっぱいかかるでしょう。

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アオサギ先輩の姿が消えたと思ったら、カラスの群れがやって来ました。

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ゾロゾロとすごい数です。
カラスに恨みはないと言いたい所ですが、あんまり好きな鳥ではありません。

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昔趣味で畑をしていた頃は、こいつらに散々トウモロコシを食べられて腹が立ちました。
会社の育苗ハウスのビニールの上で遊んで穴を空けるのも如何なものでしょうか。

先行耕耘はお昼までに終わりました

思った通り余裕のないスケジュール。
サーフロータリーさえ無事なら10時休憩の時間くらい作れたのに。

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後輩もせっついて播種しています。
生来の慌て者の僕と違い、おっとりマイペースを好む後輩。
ハイペースの播種には結構なストレスを感じている筈です。

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午後からは、僕一人で大豆刈りです

今日は休日出勤なので、人がいません。

残りの大豆は、点在する畑が4枚と転作田が90a。

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刈り取った大豆を受ける人がいません。
畑そばの土場までトラックを運んだら、徒歩で会社に戻りコンバインを持ってきます。

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道なき道を進む汎用コンバイン。
この奥に畑があります。



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痩せっぽっちの砂畑。放棄地にする訳にもいかないので大豆を播いています。

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大豆は、トラクターの播種機で播けて、汎用コンバインで収穫出来るので
取り敢えず放棄畑になるのを回避する目的でよく作られます。
しかし大豆は、機械で作付け収穫出来ると言っても、キチンと管理しようと思うと(米に比べて)手間がかかります。

また、大豆播種のあとに、雑草の発生を抑える除草剤を散布するのですが、これにも問題があります。

散布後、およそ1ヶ月以上も多くの種類の雑草を抑えてくれる大豆用除草剤。
この除草剤は雑草アサガオに効果がないのです。
他の雑草が抑えられた豆畑は、雑草アサガオの独壇場になるのです。

この畑はアサガオにやられました!


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この様に地面を覆うアサガオが、大豆を駆逐してしまいます。
その上、とんでもない種の量。
アサガオは6月から8月までと、発芽期間が非常に長いのも厄介な所です。

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この畑はもう大豆は作れないでしょう。
若社長に相談すると、来年からブロッコリーを作ろうと言われました。
それがいいです。
9月に耕耘・畝立てをするブロッコリーなら、アサガオが蔓延る事はないのです。

畑が刈り終わって、やっと転作田の大豆

この時点でもう3時。
今日で全ての大豆を終わらせるのはとても無理です。

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オーガを伸ばして、そこに自分でトラックをセッティング。
これはこれで、気楽で良いです。

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転作田の1枚を刈り終わる寸前で、詰まるトラブルが頻発。
やや青い大豆の枝が脱穀機で詰まってしまうのです。

このポンコツなコンバインの脱穀機。そこら中緩んでいます。

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トラブルで時間をロス。
結局、転作田30a1枚しか刈れませんでした。

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定時の5時ぴったりに、小麦播種を終えた後輩が帰ってきました。

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「何とか終わりました」
疲れた顔で後輩が笑いました。

これで我が社の『きぬあかり』小麦の播種はすべて終わりました。

あとは、地元と隣町の営農受託の小麦と、大豆あとの『ゆめあかり』小麦。
うわっ…まだ結構あるなぁ…

雨のタイムリミット

今日は種取り圃場の稲刈りに来ています

この圃場は種取り用に残しておいた圃場で、買い種で作った苗が植えられています。
ここの籾を、来年の苗用の種籾にするのです。

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30aの圃場8枚のうちで、綺麗な圃場を選んで、およそ6トン程種を取ります。
比較的手を入れて管理していたつもりの圃場でも、気が付けば草が生えてしまっている事がちらほら。

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最後に残した田んぼは、タデだらけになっていました。
タデがこれだけ蔓延ったのは今年が初めてです。
水田雑草のうち僕らが最も気を使うのが『ヒエ』で、その次に『クサネム』と『ヒレタゴボウ』
タデはまったくノーマークでした。


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昼からかかったこの倒伏圃場は、かなり厄介です

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何と、20aに7件の田んぼが入っています!
1枚2〜3aが連なっています。

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ベッタリ倒伏した稲を、境界杭に合わせて刈り分けます。
もちろん、1件刈るごとに個別の袋に排出して、お客さんの名前の札を付けてライスセンターに搬入します。

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少量とはいえフレキシブルコンテナの2段積みは崩れる可能性もあります。
ロープで縛っておきます。
今日は人数の都合で、籾運び車が1台しかありません。

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そばで刈っていた社長と一緒に3時休憩をしていると、社長の刈り残しが1枚ある事が判明しました。
去年はレンコン田だった圃場です。
 
まさかわざと残したんじゃないですよね?社長。

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綺麗に見えたのは表だけで、レンコン隣と屋敷周りはペッタンコ。
建物の下の稲は、日照不足で倒伏する事がよくあります。
また、建物が風のうねりを起こすので、倒伏方向がバラバラになってしまいます。

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刈り終えて隣の圃場に入ると、隣接する畑のおばあちゃんがやって来ました。

「うちの田んぼは、いつ刈ってくれる?」

毎年恒例のこのセリフ。
このおばあちゃんは、自分の田んぼを刈ってもらうまで、ずっとコンバインの後を着けてくる人です。

「はーい。今刈ってるのが終わったらすぐに取り掛かります」
と笑顔で答えました。
こういう案件は早めに済ませておくに越した事はありません。
時間的にはギリギリ。
さぁ刈るぞ!と始めようと思った矢先

急に雨が降ってきました!

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「ごめんなさい、おばあちゃん。雨が降ってきちゃった。これじゃあ刈れないわ」 

と謝ると「仕方ないわぁ」と去っていきました。

雨足はどんどん強くなり、刈った籾のライスセンターへの搬入を急がせます。
おかげでコンバインの掃除が出来ませんでした。

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雨は夜からの予報だったのに、思いの外早く降ってきました。
おばあちゃんに約束が果たせなかったのは心残りです。

この雨はどれくらい降るのかしら。
早くおばあちゃんの田んぼを刈りたいな。








湿田サンセット・ブルー

朝は大分涼しくなって来ました

稲刈りもいよいよ後半戦です。
始めに離れのお客さんのハツシモ20a。倒伏して滴が残っているので、少し皆で談笑しながら乾くのを待ちました。

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台風による大雨で、田んぼはほとんどが湿田に逆戻り

先週まではカチカチに乾いた圃場に
「腰が痛いお尻が痛い。雨降ってよ」
と言っていましたが、いざ湿田ばかりになると固い田んぼが恋しくなります。

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刈り終えてからは、積載車に載せて4キロ程移動。
先に社長が稲刈りしている地区に合流です。

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我が社で4台稼働しているコンバイン

若社長と副社長は会社から北の住宅地方面へ進出していき、僕と社長は川そばの湿田地帯を攻めて行きます。
チームが北と南に分かれると後半戦の始まりです。

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あー柔らかい柔らかい。
総重量が5トン近くあるHJ6123では、掘りたくってしまいます。

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木のそばを刈った際に、右のミラーにイラガの幼虫がくっつきました。
ちょっと触るだけで皮膚が腫れ上がる嫌な毒虫。
鎌で払い落としました。

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ぬぁー!上の畑からの葛(クズ)が、田んぼに侵食している!
丈夫な葛のツタはコンバインに絡んでしまいます。

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『残り物には福がある』なんてのは、抜け駆けした人間の方便だと僕は思っています。
後半戦の田んぼにはロクな田んぼがありません

すなわち草か倒伏か湿田。それか全部です。
朝からキシュウスズメノヒエに泣かされています。
バリカン周りに巻き付いて稲の刈り取りを邪魔します。

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少し離れた場所で、社長のコンバインも草に手こずっているのが見えました。
詰まらせて何度もストップしています。

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そんな社長チームから3時休憩の差し入れを貰いました。
コーヒーと魚肉ソーセージの良い組み合わせ。
社長は、稲刈りの休憩が大好きです。
後輩にコンビニでコーヒーとお菓子を買ってこさせて一服します。

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僕は、コンバインはのんびり乗るものと思っていないので長く休憩はしません。
もう一枚、もう一枚と食い下がります。

この圃場で今日は最後かな

1枚に4軒入っていて、搬入先のライスセンターを2箇所に分かれています。
ややこしや。

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全部刈り終わって、4時50分。
日が沈むのが随分早くなって来ました。

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「夏の空みたいだ」なんて言っていたのが2週間前

台風が去ってから、急に冬が近づいてくるのを感じます。

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夕方からの風は、体を冷やす冷たい風。
澄んだ青空がみるみるオレンジ色に染まって行きます。
思えば10月ももう半ば。
今年もあと少しなんだな。

君の名は

小麦田の除草剤散布2日目です


なんとも嫌〜な空。天気予報には午後から傘マークが付いています。
ラウンドアップは吸着が早く、散布の1時間後くらいなら雨が降っても枯れてくれます。

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今の所は空を覆う雲は薄めです。
西に岐阜県の山、多度山が見えます。
多度山の形がはっきりと分かるうちは、まだ雨は大丈夫です。

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農道に乗用車が入って来ました

何かと思いきや、いつも稲刈りで籾運びをしてくれているお爺ちゃんが差し入れを持って来てくれたのです。
接骨院の帰りに通りかかったら、僕らがいたのでUターンして来たそうです。

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ありがてぇありがてぇ。
BIGサイズのBOSSブラック。僕の好物です。

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会社の近場の散布を終えて、数キロ南へ向かいます

朝から後輩が1台で除草剤散布をしています。
タイヤが細くクッションも悪いブームスプレイヤで長距離を自走するのは辛いです。
具体的に言うとお尻が痛くなります。

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昼休みには社長が

「まぁ雨が降るぞ!急がないかん」

と急かして来ました。楽観的な社長が珍しい。
今日で除草剤散布が終わらないのも面倒なので少し急ぎます。

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どういう訳か、麦田のド真ん中にスイカが生えていました

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小さい実もいくつか付いています。
こんな真ん中で、どこから種が紛れ込んだのか?

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この地区を先に散布していた後輩と合流して、最終の打ち合わせ。
希釈した農薬は使い切りが原則。
最終でタンク内の除草剤が空になるように散布しなくてはいけないのです。


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最後の圃場で、見慣れない草花を見つけました。
長く伸びたピンク色の花。

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なんだろう?この草花。見たところセロシアやケイトウに見えます。

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色々調べた結果、野生のセロシア『ノゲイトウ』
のようでした。

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にゅ〜っと伸びた可愛い花。枯らすのは忍びない思いです。



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最後の圃場で除草剤を使い切って、残りを後輩にバトンタッチ。
なんとか雨が降る前に終える事が出来ました。

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トコトコと再び自走して、5キロ離れた会社まで戻ります。
保ってくれ!おらのお尻!

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片付けを終え、少し余った時間で副社長の作業場を覗きに行きました。
先週に鉄筋棒を巻き込んで壊れたロータリーカルチの修理が行われていました。

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農繁期に1年後にしか使わない機械の修理に夢中になる師匠。
整備と修理がこの人の生き甲斐なのです。

これも、ある種理想の生き方のひとつ。

何も言えなくて 夏空

地元の稲刈りから始まった月曜日


今日は社長号・副社長号・若社長号・タケトラ号の4台稼働します。
それぞれが地元の4地域に別れて稲刈り。

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このブログを読んでいる方には疑問に思っている方も多いと思います。

『こいつん所、ライスセンターどうなってんだ?』

実は我が社はライスセンターを所有していません。
地元の農協と、協力業者に完全委託しています。

当たり前解説・ライスセンター
稲刈りした籾はそのままでは食べられないのは勿論、商品にもなりません。
籾を選別・乾燥・籾摺りをして玄米にする必要があります。
それらの設備を備えた場所をライスセンターと呼びます。

愛知県西部には、様々な形体の稲作農家がいて
うちのようにライスセンターを持っていない稲作法人の他にも
  • 稲刈りとトラクター作業はするが田植えは外注する米農家
  • 外部からの籾を受け入れる前提のライスセンターを備えた米農家
  • 稲刈りだけを委託する米農家
等がいます。

コーヒーを飲みながら、籾運びの仲間達と今日の段取りを作戦会議します

まぁ実質ダベってるだけです

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もう9月も終わるとは思えない蒸し暑さ。
寒暖差がないおかげで朝露もなく、すぐに刈り始める事が出来ました。


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去年は出来が悪かった『あいちのかおり』
今年は流石に大丈夫だろうと思っていましたが、長梅雨とそこからの猛暑でイマイチな収量です。

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あいちのかおりは、ゆるく頭を垂れて、枕地は倒伏しているくらいじゃないと駄目です。
今年もピン立ち。あぁ〜刈りやすいなぁ〜がっかり。

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田んぼもカチカチに乾いて楽勝だと思ったら、この圃場は水路の水が染みてグチャグチャです。
なんでこの時期の水路に水があるんだ!?と疑問に思いますが、おそらく近くの蓮根農家さんが引いているのでしょう。
蓮根田は稲田と水が必要な時期がまったく異なるので、こういう事が起こります。

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湿田に強いと言われるイセキのJAPAN。
JAPANは確かに湿田に強いですが、湿田はJAPANに強くありません。
5t近いコンバインで曲がると、田んぼが穴だらけになります。

ちなみに、このコンバインHJ6123は

『Harvester・Japan 6条刈り 123馬力

という意味です。

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この端の放棄林の木は、流石に刈れません。
ノコギリで木を切らせて貰いました。

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午後からは、ライスセンターの籾受け入れ量が確定したので、搬入量を調整しながらの稲刈り。
残しておいた、時間のかかりそうな草の多い田んぼを刈ります。

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この圃場に生えているのはヒレタゴボウ
別名アメリカミズギンバイとも言って、水辺の雑草です。
日本の水田の環境とベストマッチして米農家を苦しめる恐ろしい外来種。
発生時期が他の雑草よりも遅く、気付いた頃には除草剤散布が不可能な時期になっているのです。

水田雑草にはそれぞれ、その雑草に有効な稲刈り方があります。
僕はヒレタゴボウの酷い圃場には、右側3条で刈ります。

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稲よりも背の高いヒレタゴボウは、左の刈り取りから刈ると、縦に脱穀機に入ってきて詰まります。
右の刈り取りを経由したヒレタゴボウは、縦になりにくいのです。

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しかしながら、そんなノウハウも、ズボラな水田管理のたまもの。
優れた機械は、湿田・倒伏・草等あらゆる悪条件でも稲刈りを可能にしました。
それに伴って僕ら大規模農家は、田んぼを悪条件にしない努力を怠るようになりました。

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蒸し蒸しといつまでも暑いままの1日でした。
早生の稲刈りをしている気分です。
「夏みたいな空してるよ」
と籾運びの仲間が言いました。

参るね、まったく。



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